遅くなりましたが、2019年冬の新作『Follow the Destiny』の全曲解説です。
YAMA-Bさんがタイトルチューンを歌う、久々のアルバムです!
去年、『Japonism』を出した時も、「うわ~売れそう…」とか色んな人に言われましたが、これも売れそうですねえ…
1、Follow the destiny
珍しくマイク録りをしたアコギから、YAMA-Bさんの雄叫びで始まるキラーチューン。
以前、YAMA-Bさんの歌をミックスしたエンジニアさんに、「音程が正しすぎてコーラスの意味が無くなってる」と言われた事があります。なので今回は、敢えてコーラス効果を得られる程度にオーバーダビングをしたそうです。
ギターソロは、コンパクトながら近年稀にみる傑作になったと思っています。
2、I'm alive!
素晴らしい歌唱力を誇る、Jinnさんの歌。鬼形獣から。
メロディックかつ、爽やかさもある、まさに(ウチのファミリーの中では)Jinnさんしか歌えないような曲ですね。
サビでタイトルを連呼するという、ヘビーメタルの王道スタイル。耳から離れないですね、この部分。
ボーカルもギターも、非常にテクニカル。
3、Garuda
2018年の秋ぐらいから復活した勇舞の歌。復活後、好調なようで、私も彼の能力を受けてこうした曲を書く事が出来ます。風車の理論ですね。
「ミドルで良い曲が書けるバンドこそ本物」とはよく言いますが、この曲阿ソロも良いですね。このアルバムで一番好きです。
ラストの「ガルーダ!ガルーダ!」が、バンド内で流行りました。
4、Screaming Resonance
中村拳一郎氏の歌。般若心経のフレーズが幾つか使われていてますね。
拳さんが歌うという事もあって、バカっぽい曲にしようと思って書きました。書いてる最中は、赤面しながらペンを走らせたものです。
キー的には、そこそこ高いのですが、今の拳さんにはベストマッチだったようですね。LONGINUS時代では、絶対に出なかったキーです。1時間半ぐらいでレコーディング完了しました。
これが風車の理論ですね。
5、死への誘い
ゴーストリード & 幽雅に咲かせを、シャッフルで演奏したらかっこいいんじゃないか、というコンポーザー的欲求と、シャッフルの上を自由にギターで駆けまわったら楽しいんじゃないか、というプレイヤー的欲求から作りました。
6、retribution
実は、所謂ヘヴィネス系の音楽を全く経験していない私にとって、"ヘヴィ"とは即ちサバスを指します。だって、PANTERAもスリップノットも、何も通ってないんだもん。
いつものJacksonを1音半下げで、サウンドは「Master of Reality」的に仕上げてもらいました。
楽しそうな私を想像して下さい。
7、Live undead
ゾンビの曲です。歌はDummyさん。もちろん、彼を意識して書きました。バッチリはまりましたね!リジッドパラダイスの不思議系リフも、見事にメタルリフになりました。
Dummyさん、物凄い、気合で挑んでくれました。いや、いつもなんですけど。
喉が潰れるんじゃないか、というぐらいの壮絶な歌唱法。本当に喉が潰れたら、歌の先生を生業としている彼には死活問題なのですが、ロックスターが明日の事なんか考えないですよ。
ラストサビで、街中のゾンビが大挙して襲い来るようなコーラスが入りますが、全部Dummyさんです。声色を変えて、1人で街中のゾンビを演じています。
8、嘘吐きりんご-Liar Liar-
前作収録の「秋愁い秋想う」と同様、まいなすいょんと私の共同作曲。
しすぷれに入ってそうな曲ですね。複雑なメロディラインに奇怪な展開と、本作中でも屈指のテクニカル曲。
ソロは、なんていうんでしょうか。ジャズではないけど、繊細な愁いを帯びたメロディにテンションを駆使した転調。胸がざわざわする感じの哀愁ですね。
さあ、ここから買ってくれ!