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艦これ 全アルバム解説

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先日、初の艦これベスト(そしてファイナル)アルバム『大東亜聖戦記』をリリースしました。
2017年の「士魂」以来、2年半ぶりの新曲や、リレコーディングも加えて。
実は、その「士魂」アルバムが、人生最高傑作になってしまった為、その後作れなくなってしまったんですよね。
今回は、IRON ATTACK!の6年に亘る艦これシリーズ、ゼなるバムを1枚1枚解説していきたいと思います。

何故か?
私がこのアルバムを制作するにあたって、全アルバム全曲を聴き返したからです。
 

1stアルバム「その純舶に 赤き血を捧げ ~Raise a flag~」から、ちょっと胸が熱くなってしまいます。
Yu-taという、まさしく理想的なシンガーと出会い、このアルバムに先駆けて作り上げた衝撃のデビュー曲「燃ゆる海原」。”IRON-CHINO的感性との親和性”を持った艦これシリーズ...という名を冠した、大東亜戦争トリビュートは、関係者各位から大いに絶賛されました。事実は小説より奇なりと言いますが、ここまであからさまな勧善懲悪というのも珍しいのではないでしょうか。

■「その純舶に 赤き血を捧げ ~Raise a flag~」

 

 

この前のシングル「燃ゆる海原」のヒットで、香港での公演が決まりました。
海外戦線が、本格的にノってきた頃ですね。
それで急遽新曲を作ってくれと言われ、超速で書いたのが「信天翁が舞う島で ~Justice Heart~」でした。なので、今でのこの曲を聴くと、灼熱の香港を思い出します。

ちなみにアルバム「その純舶に 赤き血を捧げ ~Raise a flag~」に収録されている「燃ゆる海原」は、「荒ぶる海に」というアコギノインストから始まるので、シングル版と少し違うんですよね。 冒頭にアコギの残響音が少し入ってたり。
ついでに話すと「燃ゆる海原」は、アズレンの「Holy Krieg」や、メジャーアルバムの「義気千秋」と同じく、恐らく殆ど全ての人がIRON ATTACK!初体験であるという前提で作りました。だから自分の得意技を全て出して、そこには変なギミックを用いませんでした。

 

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■「戦け!高砂の皇民よ ~Takasago Army~」

 

 

この曲を書くにあたって、台湾へ行きました。烏来という、高砂族の住んでいる山へ。高砂義勇隊慰霊碑へ参る為です。

そこで高砂族の老人とお話し(敗戦までは日本人だったわけですから、当然日本語は堪能です)をした事は、非常に貴重な、そして私にとって尊い体験です。
今以てこの曲を、IRON ATTACK!の最高傑作という人もいます。YAMA-Bさんとか。

 

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■「暁の海 ~Triumph~」

 

 

このアルバムのタイトルトラック、これが私は艦これシリーズで一番好きなんです。だって、一番GAMMARAYっぽいから。自分のGAMMARAY魂が爆発しました。
複雑な転調の嵐から、ポジティヴに突き進むドイツ風のコーラス。なんとなくアズレンを予感させますかね。
そしてギターソロ部分は、まさしく全盛期のGAMMARAYを彷彿とさせます。弾いてても楽しいし、実際にドイツで演った思い出が蘇ります。

拳さん節が遺憾なく発揮された「空を燃やせ!~Burn the sky~」も良いですね。タイトルとは裏腹に、全然Scorpionsっぽくない。どちらかというとMSG(それもマッコーリー・シェンカー・グループ時代の)っぽいかも。
「蒼き鋼に旭日をなびかせて」も、このアルバムを語る時に欠かせない佳曲。全体的にポジティブですね。これからオセアニアに進軍するという時代背景を反映しています。
この曲では、少しギターの音が細いと思います。長年の使用という程でないにも関わらず、凄まじい高頻度で使用した、JacksonRRのフレットが減っていたのです。それも味ですかね。

そしてこのアルバムの裏主役、「ススメ心の故郷ト」。
PVも作りました。まいなすいょんが。まいなすいょん解釈による、高砂義勇隊トリビュート。
"同じ皇国の民、同じ皇父の子"
台湾は、文字通り血を分けた兄弟だという内容です。彼らがいたから助かった命が、幾ほどあろうか。


マイナーからメジャーへ移る瞬間が最も愁い、最も勇ましいという理想形。台湾公演では、今でも必ず演ります。

「運命ゆく神風~Carry out justice~」も収録してます。なんてアルバムだ!
私が20歳ぐらいの頃に憧れた、ASRIELのAkiraさんに歌っていただきました。
20年以上前、目黒ライブステーションでASRIELを観た私は、一遍にAkiraさんのファンになってしまい、ファンメールまで出した過去があります(笑)
さらに裏話としては、本来「暁の海」は、Akiraさん用に書いた曲でした。その時点で、Yu-ta君が稼働可能か否かわからない状態だった(しかも私はヨーロッパに居るという状況)のですが、Yu-ta君が参加OK出る→Akiraさんも参加OK出る→曲が足りないぞ!→帰国して急遽書く→1日で書き上げたのが、この曲。
こういう時、私は極めて短い時間で良い曲を書くという特殊能力が発揮されるのです。私はそれを「スーパーガッツ」とか「底力」とか呼んでいるのですが、実際、その能力だけでこの十数年やってきたようなものです。

 

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■「皇父の名の下に ~Takasago army2~」

 

 

1年越しに書かれた、高砂義勇隊トリビュート第2弾。これも台湾では定番になっている曲ですね。もちろん、歌っているのは台湾メロディックメタルバンドMinstrel吟遊家のVo.Rakuさんです。
彼の圧倒的な声量とスタミナは、毎回驚かされます。そして性格が、台湾人のステレオタイプのような好人物!で、日本語も堪能という有能ぶり。私は、有能な人たちに囲まれて幸せですね。

「神通 ~Divine force ~」は、艦これアレンジ曲の中で、私の一番と言ってもいいお気に入り曲です。というのも、私は一切の制約が無い完全なる宇宙の運命に任せて曲を書くと、このような曲になるからです。
つまるところ、最も演りたい曲なのです。こうして聴いている今も、衝動を抑えきれずギターを手に取ってしまいます。
1つの、自我の頂点ですね。艦これという、(自分の中で)自由に演れる場であったからこそ、こんなに恥ずかしげもなく自分の原始的欲求を形に出来たのだと思います。
拳さんにしてはキーが高いのですが、そこは私の、"相手の力を120%出させて自分が200%輝く"という、風車の理論で完成させました。

 

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■「凱 ~Power and glory~」

 

 

GAMMARAY路線、引き続き継続中。もちろん全盛期の。いやあ、清々しいぐらいGAMMARAY。
それにしてもYu-ta君のボーカルが素晴らしいですね。
パワーメタルとメロディックメタルのバランス感覚が本当に素晴らしい。そしてGAMMARAYへの愛を感じます。
「Defeat vice」、「Shining dawn」、「霞 ~Sons Of God~」など、佳曲もたくさん。

 

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■「士魂 ~占守島の戦い~」

 

 

私の人生最高傑作。

1曲目インスト「オホーツクへ」から背中がゾクゾクですね。
そこから続く「士魂」。今、北海道が日本国であるのは、彼ら第11戦車隊の武功によるものです。と、今更ながら力説します。
IRON ATTACK!のギタリストKira君は、まさしく北海道の北東部出身。"士魂"で扱われている占守島の戦いが無ければ、彼は今、ロシア人でした。
ちなみにこのアルバムをミックスして頂いたのも、北海道の方ですし、北海道人がたくさん絡んでいるアルバムです。

「Interceptor」は、Dummyさんの代表曲。
ソロ後に出てくる"White tiger never die, 白虎 never die"は、私の生涯でも最優秀歌詞だと思います。何度も聴いて、そこは歌ってしまいます。
Dummyさんは北海道人です。

 

「蝦夷地へ発て」の最後、"さらばだ友よ、北の風荒ぶ千島の海で、明日の為に死すとも"というフレーズ。非常に日本的で感動的ですね。この一文を聴いて欲しくて、ベストを出す決意をしたようなものです。

「Northern Counterattack」も、ライブでこそ演っていないものの、代表曲となりうるポテンシャル。現る白き悪魔、白虎 迎え撃つ。

 

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なんというか、人間の力は既に神を超えてしまったのだと感じさせる回でしたね。
八百万の神も、核兵器には勝てませんでした。日本がピンチの時、必ず吹いた神風も、"核の炎までは消せない"という事実を突き付けられたような気分です。
これが私なりの艦これの感想です。

2019年12月発表のベスト盤『大東亜聖戦記』では、すべてリマスタリングで収録しています。

YAMA-Bさんの歌う「高砂の皇民よ」とか、Yu-ta君の歌う新曲「 天照神の名の下に 」も収録しています。

向上した音質にも御期待下さい。

 


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