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中国③

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今日から上海だ。
飛行機で2時間半。(東京から上海も、2時間半)

最後に、あの奇跡のように美味いビャンビャン麺を、もう一度食す。




西安は四川省が近いせいで、料理には香辛料が効いていて、どれも非常に辛い。
それがたまらない。
"世界3大料理"というのは、「フランス・トルコ・中華」、ではなく、「四川・広東・台湾」ではないかと思ってしまう。
理解に、深い造詣を要するヨーロッパ料理とは違い、誰もが美味と感じ、味わいの層も深い。



西安空港で、チベット製品のお土産コーナーを発見。





なんと!
チベットは全くノーチェックだったが、こんななのか。
ちょうどインドと中国の中間点、中間色。なんとも興味深い。
特に、左下のシヴァと思しき絵が、なんともインド的というか、でも絵のタッチは中国的で、これがつまりチベット的という事なのだろうか。
そういえばチベットは、原始、大乗、バングラデシュ等、全ての仏教が残る、世界で唯一の土地だそうだね。共産党によって、6,000あった寺院は、8個に減ってしまったそうだが。



上海到着!




西安と、別世界。
2千年前の古都からやってきたので、タイムスリップしたというか、まるで違う世界に来てしまったかのような錯覚に陥る。
都会の空気に飲まれて、ぼったくられないようにしないと…


深夜だったので、そのへんの安宿に入った。

ホテルに入ると、フロントは机で寝ていたが、叩き起こして部屋を空けさせた。
さすが深夜に残っていた安宿だけあって、浴室もベッドルームもボロボロだ。
浴槽など、まだら模様なのかと思いきや、全部ゴミだった。

ベッドで「地球の歩き方」を読んでいたら、どうやら南京がすぐ近くで、新幹線で2時間程度で行けるという事が判明。

急遽、予定を変更して、南京行き決定!
旅とは、そういうものだよ。


翌日、上海駅。
巨大すぎる。



なんか、フランクフルトとかの駅に似てるね。
ちなみにプラットフォームは、台湾では月台なのだが、中国では站台であったりと、色々通じない。

ほぼ筆談で新幹線を予約し、南京へ…上海滞在時間、10時間ぐらい。

途中、荊州を通った。
劉備が、赤壁の後に呉から譲り受けた土地だね。



南京は、蒋介石のホームタウン。中国三大ボイラーとも呼ばれる灼熱の盆地で、梅の花が有名。
現在、台湾の国家が梅なのも、そういう理由なのかな、と考えてしまう。
もちろん、美しい梅の花に罪は無く、自分も梅は、台湾のシンボルとして相応しいと考える。

南京に到着し、ホテルも探さず、その足で向かったのは、「南京大虐殺記念館」。
ここへやって来る日本人などいないのか、タクシー運転手も、皆、「ハングォ(韓国か)?」と聞いてくる。


正式名称「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」。
やってきました。
※近年に、意図的に残虐に作られたモニュメントなどが登場しますので、若干、閲覧にご注意下さい。



まず入り口に、大きな像。




日本軍に殺された子供を抱いて泣く、母親の像。



そして、年老いた母を守ろうと、日本軍に立ち向かう男性。



下に台詞が(英語で)書かれていて、「逃げなさい!」、「母さんを残して逃げれるものか!」とかある。




中に入ると、冷房がガンガンに効いており、お化け屋敷のような、おどろおどろしい音楽が鳴り響いている。
歴史の事実を伝えるという設定で建てたわりに、演出が遊園地っぽいのが、なんとも中国的。


予想では、日本兵のコスプレをした従業員が、わー!とか脅かしてきたりするのかと思っていたが、意外にもディズニーランドっぽく作られていた。











まだまだ衝撃映像があったんだけど、過激なので、掲載は見送りに。



これは、虐殺に関わったとされる、日本兵。



全て、顔写真付きで実名を公開している。
もちろん、無断で。
遺族から、訴えられたらしい。
まあ、駅前のピンク店のチラシに、無断でTo Loveるの画像が使われてたりするノリなんだろうけど、そこに実名と作り話がびっしり書かれているのが、実に中国的だ。


ここは、南京大虐殺に関する資料を集めた、資料室。
この膨大な記録、中には何が入っているのだろうか…






日本兵が、中国人を斬首刑にするという設定の写真。
さすがに酷すぎるだろう、これは。手足もバラバラだし、農作業にしか見えない。




私も一応、剣道有段者ではあるが、私より遥かに剣に精通する(学校も剣道の推薦で入った)、KIRA☆君にこの写真を見せたところ、志村けんのコントかと勘違いされた。
手に持っているのも、日本刀のように見えるが、青龍刀なのかも知れないね。



わざわざ日本語でも書かれている、妄想小説。












そして、(この毎年増える)犠牲者の数を記したモニュメント。



来年、また増えたら、これどうするんだろう…



これは、南京から発掘されたという、当時、日本兵が持参していた日本酒の瓶だそうだ。



「大吟醸 又兵衛」。
1990年代に発売された日本酒だね。
嘘をつくにしても、詰めの甘さは4,000年級。


観覧中、中国人のオッサンに、「日本人が何しに来た!!」とか絡まれたりもしたが、無事退館。
半日ぐらい楽しめる、非常にアミューズメント性の高い資料館だった。
この「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」、日本の売国奴(社会党)が作ったというのが、何よりの驚きだ。

大虐殺自体は、無かったとは言わない。
日本軍が、(6ヶ月はもつ、といって蒋介石が篭城した)南京を2週間で陥落させ、全市民を見捨てて蒋介石が逃げた後、日本軍が去り、共産党軍がやってきた。そして強姦と虐殺の限りを尽くしたという事実がある以上、南京市に於ける虐殺行為そのものは、あったのだから。

抗日70周年だか何かの時に、日本人としてここへ訪問するという、非常に希少な体験が出来て嬉しい。




有名な中華門(ジョンファメン)を訪ねる。




日本軍が陥落させ、まさに此処へ日の丸を立てたんだよな。
とりあえず、ヨーロッパの街のように、城壁で囲まれているのはテンションが上がる。



昨日の安宿で痛い思いをしているので、今日はファイブスター(五つ星)ホテルに入った。



あー落ち着く…



部屋のワインリストは、しょぼめ。
中国ワインが多い。





















とりあえずお疲れ!
Sante!




翌日。

明・清王朝の皇帝墓群へ行く。
明や清には、さほど興味は無いが、ここには呉の孫権の墓があるんだよ!





でかい。
一人の墓に。
俺もこんな墓を建てたい。






これが明の初代皇帝・朱元璋か。



なかなかのアントニオ。



そこから梅園の山を登る。
実は、孫権の墓は、地図上に記載されておらず、自分で広大な山を歩いて探さねばならない。

山頂付近に、庵があった。
中では、老人4人が、麻雀をしている。
そこで、「孫権の墓はどこですか?」と聞き、地図を見せたのだが…覚えているだろうか?中華系の人は、地図が大変苦手で、読めないのだ。しかし、面子があるから、わからないとは絶対に言わない。

そして、老人たちは、私の質問に対し、一斉に…

「あっち!」

と、4人が4人とも違う方角、東西南北を指差した。
流石だ。



なんとか辿り着いた、孫権像。





逞しき武の象徴の前で。
スヌーピーTシャツに、スヌーピーの時計。




そして、遂に発見できた、孫権の墓!




これで『鉄撃三国志』は、大ヒット間違い無しだな!!




思い残すことは無いので、新幹線で上海へ戻る。

やはり気になるのは、劉備と孫権、曹操も欲しがった土地、荊州。






次はここで降りてみたい。



上海帰還!
どこが上海編なんだっていうね。




あとで、まいなすいょんに写真を見せたら、「なんか、中国に2週間もいるせいか、顔が三国志っぽくなってきてるね」と言われた。
なるほど…


上海語は、若干広東語に似てるかな、という印象を受けた。
とりあえず、何を言ってるか一切わからない。


さあ、今度は失敗しない。
上海でも、もう絶対に5つ星ホテルしか泊まらない。英語も通じるぞ!




ちなみにこの服は、上海で買った。
普段は、この上からテーラードジャケットなどを重ねて着ている。



はい。
上海の魅力に、一切触れなかった中国日記でしたが、いかがでしたでしょうか。せめて紅茶館ぐらい行けば良かったのですが、すぐに南京へ行ってしまったので、何も出来ませんでした。
しかし、西安の魅力は十分に伝わったんじゃないかと思います。

今、2015年11月26日ですが、明日からまた上海へ旅立ちますので、また何か面白い事でもあったら更新します。
ていうか、スイスの3日目を日記を早く書けという話ですね。

それでは、再見!


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